シャトー・ヴァランドローは1992年には1本130フランだったものが、1999年には800フランと6倍以上の値段になり、短期間でこれほどの値上がりしたワインは今までぞんざいしなかったと言われ、“サン・テミリオンのシンデレラワイン”と呼ばれています。
豊かな果実味と滑らかな舌触りを持ち余韻の非常に長い、サン・テミリオンの人気を博しているワインです。
1989年に、ジャン・リュック・テュヌヴァン夫妻によりサン・テミリオンの谷に設立しました。
テュヌヴァンはワインビジネスに携っており、サン・テミリオンのガレージワイン運動のリーダー的な存在で知られていました。そのため、初ヴィンテージ1991年以来、製造したワインは素晴らしい評価を受け続け、驚くほどの速度でトップワインと肩を並べるまでに到達しました。
研究に熱心で独創的な考えを持つテュヌヴァンは2000年にブドウ畑の一部にビニールシートを敷いて、雨水を排除してブドウを育てました。この方法はフランスワイン醸造法では認められない為、この畑から作られたワインは格下げせざるを得ない状況でした。
それでも素晴らしいワインを造ろうとするテュヌヴァンの姿勢からはワインに注ぐ情熱の量がわかります。

ワインの名前を妻ミュリエールの実家の姓であるヴァランドローからとり名付けました。
コンサルタントには、ミシェル・ロランが努め、ロバート・パーカーが高得点を付けて一気にブレイクしたシャトーです。

シンデレラワインは、近年になって急激に質が向上し、トップに躍り出た新興ワインのことです。
規模が小さく希少価値であるため、非常に高い値段で取引されています。
シャトー・ヴァランドローはそのうちの一つでル・パンなどもシンデレラワインと呼ばれています。
ワインの名前であるヴァランドローは妻のミュリエールの実家の姓のヴァランドローから名付けられました。

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