高品質なワインで、高い評価を受けていたり、イタリア外から渡ってきた外来品種のブドウを使用していることが特徴となるスーパータスカン。
イタリアにはワインに関する厳しい法律、「ワイン法」。DOCG（統制保証書付き原産地呼称ワイン）、DOC（統制原産地呼称ワイン）、IGT（地域特性表示ワイン）、VdT（申請しないワインはここに分類され、テーブルワインとして認識される）などに分類されます。

元々ヨーロッパにはその土地でとれたブドウ品種を使用してワインを造ることが基本とされてきました。
ただ、イタリアのトスカーナ地方では、その法律を相手にはせず、気候条件や土壌条件などで相性がいい外来のカベルネ・ソーヴィニヨンなどを栽培したり、サンジョヴェーゼ種と言う品種とのブレンドによって品質の高いワインを生産しようという試みが活発に行われています。

昔からあるワイン法に干渉を受けずに本当においしいワインを造りたいというのは醸造家にってはごく自然に抱く自然な感情です。
法律を無視することで分類はVdTになってしまいますが、このVdTの中でもサッシカイア、オルネライア、グラッタマッコは絶大な人気を誇っていおり、「マッセート」はその中の一つ、「オルネライア」が作るメルロー100%のワインです。
メルローの魔術師と言われているミシェル・ロランに協力を仰ぎ作られていることも世界中のメルローファンからの熱い視線を集めている要因の一つに上げられます。
プラムなどの黒系果実、チョコレートオリーブやハーブなどを感じさせるリッチなアロマと深い味わいに仕上がっています。
特に2008年はマッセートで一番のヴィンテージとされており、ワイン・スペクテーター誌では、99ポイントを叩きだしています。ボルドー系品種のメルロが作り出すワインはル・パンを超えることもある高い品質を保っています。

【マッセート】

オルネライアのオーナーである、ロドヴィコ・アンティーリ氏はアメリカでワインビジネスについて学びカリフォルニアを中心に展開していくつもりでしたが、カリフォルニアワインの父と呼ばれるアンドレ・チェリチェフ氏の「トスカーナ、ボルゲリ地区はポムロールやサン・テミリオンの土壌とカリフォルニアの気候を併せ持っている。」と言う言葉を受け、もともとアンティノーリ家が土地を持っていたボルゲリでワイン作りを始める決心をしました。

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