フランスの東部にあるブルゴーニュ地域圏のヴォーヌ=ロマネ村で生産されています。
ロマネ・コンティは年間約6千本程度しか生産されていません。
2011年のフランスではワインは49億6300万Lものワインが生産されていますがそのうちの0.000036%がロマネ・コンティの生産量となっており非常に少量しか生産されておりません。
なぜこんなにも少ないのかというとヴォーヌ=ロマネ村では収穫制限を設けており厳しい時で1ヘクタール当たりに「1000リットル」までという時もあります。
そのためヴォーヌ=ロマネ村の広さが約1.8ヘクタールだとすると単純計算で1800リットルしか収穫されません。
この収穫量の少なさからロマネ・コンティは希少性が高く高額で取引されています。
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【ロマネ・コンティ】
ロマネ・コンティを生産しているのはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(通称DRC、以下DRCと表記)という会社です。
今から2000年以上前であるローマ時代からDRCが現在所有している畑の物語は始まり、当時から質の高いブドウを栽培する畑として、有名だったそうです。
「テロワール」といわれるブドウ畑の土壌、気候、日照、水捌けなど、その畑の性質を表す用語があるのですが、この畑は当時から高い評価を受けていたそうです。
時代の変遷とともに修道院からコンティ公爵の所有物となり、ここからワインが現在の名前になったと言われています。
1942年にDRCが設立され、テロワールに優れたブドウ畑を沢山保有するようになったそうで、そのテロワールの素晴らしさから所有する畑は「奇跡の畑」と称賛されています。
この奇跡の畑の存在も世界一のワインを生産する上で欠かせないのですが、その他にとても重要になってくるのが優秀な生産者です。
ブドウをできるだけ完熟させ収穫時期を遅らせます。この見極めが非常に難しく、収穫が早すぎるとおいしさの凝縮されたワインが作れず、遅すぎるとブルゴーニュ地方独特の雨によりブドウが収穫できなくなってしまいます。収穫が出来なくなってしまう危険と格闘しながらDRCのブドウは一般の農家と比べ2週間ほど遅く収穫されるため、甘味や果実味が極限まで濃縮されています。
更に醸造段階でも品質にこだわった醸造が行われています。
なるべく少ないブドウでワインを醸造したほうが沢山のワインが生産できるため、利益は出るのですが、この製法では品質の低下が起こります。
DRCでは最高のワインを醸造するために他のワインとは比べものにならない量のブドウを惜しみなくふんだんに使い、最高のワインを生産しています。(一本のワインを作るのに約3本分の木から獲れたブドウを使っています。)
農家、醸造家ともに一流の栽培法、醸造法を実践する強いこだわりを持ってワインを生産しています。
厳しいブドウの品質チェックが行われ、基準に満たない年は赤ワインの生産すらしない時もあったそうです。
生産、醸造、品質チェック全てにおいて一流の会社が作った最高傑作であるロマネ・コンティ。愛されるワインにはやっぱり理由があるんですね。