シャトーの格付け制度に入っていないのにも関わらず世界のトップレベルに輝いた赤ワイン。
それが、”シャトー・ペトリュス”です。
葡萄は主にメルローを使用していおり、ポムロール特有の黒粘土と呼ばれる土壌が葡萄に影響して素晴らしい風味をだすことに繋がっています。
そんな葡萄を大切にすることが特にわかるのが、シャトー・ペトリュスはグリーンハーベストをあのムートン・ロートシルトと同時期に導入したことです。
また、シャトー・ペトリュスは様々な逸話があり、葡萄に付いた水滴をヘリコプターの風圧で飛ばしてみたり、畑に水が浸み込まないようにビニールテープを敷いたりと面白い話があります！

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五大シャトーをも追い抜き、世界のトップワインの一つとなったポムロールの「シャトー・ペトリュス」。

ボルドーだワインを生産している地域はそれぞれのシャトーの格付けをしているそうなのですが、ポムロール地域は公式の格付けをしていないとのこと。格付けをしなくてもポムロールでポトリュスが一番おいしいと誰もが認めているようです。
「メルローで造られる最高のワイン」と称賛されるこのワイン。市場に出始めてからまだ100年ほどの若いワインです。1889年のパリ、ワイン品評会で無名のダークホースが並み居る有名トップワインを抑えて堂々の金賞を受賞したことが、この「シャトー・ペトリュス」が世界的に有名になったきっかけ、発端となります。

その後1945年にマダム・ルバという女性が所有者となり、本格的にこのワインの地位・名声が確立されていきます。マダムはどんなに笑われても、中傷されても、五大ワインと同じ取引価格でないと取引に応じなかったりと、自分の作るワインが世界最高のワインであると固く信じ、その主義を貫いていたそうです。

ポムロールでとれるブドウには力強さと柔らかさ・繊細さがあるといわれており、粘土と砂礫が混ざっている土壌がその要因です。水捌けの良さと必要なときに水分を供給できる特殊な土壌とも言われています。
大地が育んだブドウとマダムの意思などにも代表される作り手たちのプライドのもと行われた品質管理が現在世界でもっとも人気のあるワインを誕生させた歴史です。