メドック知事だったジャン・フランソワ・ド・ポンテはポイヤックに複数の畑を持っていました。
数年後に彼の後継者によって隣接する土地が徐々に買収されていきメドックにあるブドウ畑の中で一番広いブドウ畑になっていきました。

シャトー・ムートン・ロートシルトと接する形でシャトー・ポンテカネの畑はあります。
ポイヤック村の北部に位置し、小高い砂利質の丘であるため、ムートン・ロートシルトと同じようにミクロ・クリマの恩恵を受けたブドウが栽培されます。
有機農法を取り入れており、2010年にはAgricuiture Biologiqueの認証も受けています。
（フランス政府が1981年に指針を制定したもので1985年以降は国家によるオーガニック認定としてロゴが使われています。
95％以上オーガニック原料を含みEU圏内で生産・加工されたものとなっています。）
格付け以前はとても高い評価を受けていましたが、1855年に格付けが行われる少し前からシャトー・ポンテカネはスランプに陥ってしまっていました。
その流れを払拭できないまま品評会にワインが出品されメドック格付けでは、本来もっと実力があるにも関わらず5級という評価に甘んじました。
この状況をなんとか打破するべくエミール・ペイノー教授の指導を受けながらワインの品質の向上に取り組み始め、現在では2級シャトーと同等の評価を受けるまでにその地位を回復してきています。
1865年にはヘルマン・クルーズがシャトーのオーナーになり、最新技術の導入でシャトーの実力と知名度は上がっていきました。
知名度の向上と共に2級シャトーと同等の価格で取引をされるようになった時期もあったそうです。

メドック地区ではあまり見られない地下熟成庫を所有していたり、最新設備を多く持つシャトーとなっていますが、ワインの造り方はクラシックな伝統製法を貫いています。
収穫制限や品種構成についても随所に工夫が見られその醸造方法や大胆な改革に注目が集まってきている歴史のあるシャトーとなっています。
燻したような香り、シガーのような独特な香りはシャトー・ポンテカネ独特のものになっており、ポイヤックらしさが前面にでてきています。

シャトー・ポンテカネをお持ちでしたら、ワインクエストにて高価買取いたします。