地下水があまり蓄えられていない地質であることから7月頃からの給水に苦労することがあったり、気候が暖かく成長が早まることもあるため収穫日の選定が非常に重要になってきます。
ブドウを育てるのにとても苦労する土地であり、収穫量も制限（35hl/1ha）しているため獲れるブドウの量は多くありません。
しかし、ここで獲れたブドウは熟成させると豊かで複雑なアロマを持つようになり、余韻が長く続くことが特徴の一つになっています。

ブドウの収穫は全て手作業で行われ、2回の選果後にステンレスタンクにて醸造が行われます。
伝統的な方法で醸造されることが特徴で、時折、低温マセレーションを行うことが例外的な部分です。
15～20ヶ月の熟成を行い、期間中5～6回の澱引きと卵白を使用したコラージュを行い瓶詰めしていきます。

カベルネ・フランを多く使用する他にはなかなか見られないブレンドから作られるワインは、ボルドーで最も深遠なワインと評されるほどで、スパイスや十分に熟成された果実のような香り、やさしい口当たり、タンニンと強い味わいが織り成すハーモニーが楽しめるとされています。

熟成されればされるほど味や香りに深みが増していくとされており、カベルネ・フランの比率が高いことからもシュヴァル・ブランの本当の深みは10年20年と瓶の中で熟成されて出てくるということがわかります。
熟成が浅い期間から飲むことも勿論できますが、やはり熟成期間を経たワインをお召し上がりになることをお薦めいたします。

【シャトー・シュヴァル・ブラン】

白い馬の意味を持つ、シュヴァル・ブラン。

サンテミリオン地区で最高ランクである第一特別A級を獲得しており、オーゾンヌとともにサンテミリオン地区のトップワインであることはシュヴァル・ブランの輝かしい歴史をみても分かるとおり、揺るがない事実です。
サンテミリオン地区の中ではあまりみられない地質で、粘土と泥土が少なく、砂利と砂が多く含まれていることから水の浸透性がとても高く土壌の性質としてはオー・メドックとよく似ています。

サンテミリオンにあるシャトーではメルローをメインとして居るのに対してシュヴァル・ブランはカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンを多く使用しており、この地域の他のシャトーとは異なるワインの生産方法を採用しています。

お店や自宅で眠っているワインがありましたら、高価買取りさせて頂きます。