「第一級に格上げすべき」と世界中のワイン評論家をはじめ、ワイン愛好家、ソムリエなどから高く評価されているワイン。
ロバート・パーカー氏は「ワインの品質にかける入念さや熱心さではレオヴィル・ラス・カーズに引けを取らないシャトーがいくつかあるにしても、このシャトーを凌ぐものは皆無である」と評し、最も優れたワインを造ろうとする
「狂気じみた執念の産物」と発言しています。
それほど偉大な2級シャトーと言う賛辞であり、一級と変わらぬクオリティをもつサン・ジュリアン最高峰のスーパーセカンドと言われています。
ラトゥールの畑の隣に位置する部分もある40haの畑はラベルにも描かれている通りとても美しい光景が広がっています。
ラトゥールと同格と評されるボディ、ブーケの複雑さはサン・ジュリアンの中で一番とも言われており、メドックのカベルネ・ソーヴィニヨンの中でも際立って繊細なアロマを放っています。
フィネス、豊かさ、奥深さが高いレベルで実現されているワインとしてサン・ジュリアンの王とも呼ばれています。
【シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ】
レオヴィル=ラス・カーズの「最もいい品質のワインを造ることへの執念」は周囲を圧倒するほどのもので、収穫高の67%以上を格下げしてしまったり、サードワイン(ビニャルノン)を導入したり、セラーに大理石を敷いたり、空調設備を整えたり、温度調整機能付きの木製、コンクリート製、ステンレス製の発酵槽を用意したりと最高のワインを造るためには何でもするような印象すら持たれています。
それほど最高のワインを造ることに情熱を注いでおり、手間隙を惜しまず妥協しないワイン作りが偉大なボルドーワインといわれる所以なのではないでしょうか。
1855年のボルドーの格付けが見直されるようなことがあるとしたら、デュクリュ・ボーカイユーやレオヴィル・バルトンのように第一級への昇格が世界中のファンから熱望されることは間違いなさそうです。セカンドワインであるクロ・デュ・マルキの人気も高く、手ごろな値段で手に入る品質のワインとして人気があります。