ボルドー地方北サンテステフ村の最北端に位置し、砂利と鉄分の多い石灰岩が多く含まれている地質を持っています。
一時は味を落としてしまい、その人気に陰りが見えましたが、1990年以降にマダム・ガスクトンの尽力と「偉大なワインを愛してくれる消費者の方々に飲んで楽しめるものを贈る」と言う信念により、見事にそのクオリティや人気を取り戻してきました。
熟成を経て本当においしいワインになる伝統的なボルドーのスタイルを維持・向上させているシャトーの一つです。
その安定性が問われていた昔と比べ近年のヴィンテージでは問題のない安定性を維持しています。
カベルネ・ソービニヨンが60%、メルローが30%、カベルネ・フラン10%と三つのブレンドからなるカロンはアロマに驚くべき複雑さを持ち合わせており、ミネラルとブラックチェリーなどの充実した果実の香りが漂い、エレガントさと力強さ、濃いタンニンでありながらしなやかさを併せ持った味になっています。
ロバート・パーカーはカロンのことを、1級格付けと同等の潜在能力を持ったワインと高く評価しており、現在でも向上し続けるクオリティにより、世界でも高い評価を受けています。
【シャトー・カロン・セギュール】
ブドウ園の貴公子と言われたセギュール候ニコラ・アレクサンドルとブドウ畑の所有者の娘が結婚したことに起因しています。
セギュール候は「シャトー・ラフィット」「シャトー・ラトゥール」、2つの一流ブドウ畑を所有していましたが、彼はよく「ラフィットとラトゥールでワインを作るが、私の心はカロンにある」という言葉を残していたそうです。
結婚を機に所有したカロンを愛するその心からシャトー・カロン・セギュールのエチケットにはハートのマークが記されています。
ラフィットとラトゥールは一級、カロンは三級であるにも関わらずカロンのほうが好きということであればその思いは並々ならぬものがあると思われます。
その証拠にセギュール候はラフィットとラトゥールを手放すことになりましたが、カロンだけは手放しませんでした。
そんなセギュール候のカロンへの思いを知ってか知らずか、ハートのマークがあるからということで日本でもクリスマスやバレンタイン、結婚式などで渡されるようになり日本の中でギフトワインとしての地位も確立しました。
プレゼントでいただいたが、ワインを飲まれない方、高価買取しておりますので、ご連絡お待ちしております。