フィリップ・ロートシルト男爵がポイヤックに所有していた3つのシャトーのうちの一つでムートン・ロートシルト、クレール・ミロンと合わせて3兄弟と言われることもあります。
メドック格付け1級であるシャトー・ムートン・ロスチャイルドが所有するシャトーで18世紀にダルマイヤック家の所有だったことからこの名前が付いたと言われていますが、シャトー名が何度か変わっています。このことが原因となって、メドック5級にしては知名度低くなっています。
フィリップ・ロートシルト男爵がこのシャトーのオーナーになったときには、ムートンダルマイヤックと呼ばれ、1956年にはムートン=バロン=フィリップと改称。
1975年、亡くなった男爵夫人のためにムートン=バロンヌ=フィリップに名称が変わり、1989年に現在のダルマイヤックという名称になりました。
ポンテ・カネとムートンに挟まれた位置に畑があるという好立地に位置し、ブドウの樹の平均樹齢は47年となっています。
砂利質の土壌で丘の頂にシャトーがありムートンと同様に優れたテロワールを持っています。
ロバート・パーカー氏は「このシャトーは近年大幅によくなり、昔より良好な凝縮感や濃厚さが見られるようになった。
1989年までは一般的に健全だが興奮させられるようなものではなかったが、1995年以降では一貫して優良から秀逸となった。
ムートン・ロートシルトとクレール・ミロンの陰になっているおかげで未だにリーズナブルな価格でワインを入手することができる」と評しています。
それもそのはずでダルマイヤックの醸造はムートン・ロートシルト、クレール・ミロンと同じ醸造チームが行っているため品質の向上に関してはうなづけます。
3兄弟と呼ばれる所以もここから来ています。
その品質の向上によりワインの持つ力強さや果実味の凝縮感が増していると言われており、毎年継続的に質の良いワインを生産していることからも近年では人気が高まってきています。
そのため4級に格上げできる実力を持ったシャトーとしても今後が期待されています。
シャトー・ダルマイヤックをお持ちでしたら、是非ワインクエストが買取りさせて頂きます。